01|日本茶の奥深さを知る
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日本茶に興味を持ったきっかけは、本当に些細なことでした。
ある日、おばあちゃんの家で飲んだ水出しの煎茶が、びっくりするくらいおいしかったんです。
それまで家で飲んでいたお茶といえば、スーパーで売っている大容量のティーバッグ。50袋くらい入って数百円、みたいなものを買って、ボトルに入れて冷蔵庫に置いておく。それで十分だと思っていました。
なので、お茶は昔から毎日のように飲んでいたけれど、詳しいかと言われると全然です。
ただ、コンビニで売っている緑茶は、ブランドによって味が違うことくらいは分かっていました。
濃くてちょっと渋いものもあれば、かなりすっきりしているものもある。家族や友達と話していても、「私はこれが好き」と好みが分かれたりします。
でも、よく考えたらちょっと不思議です。
全部「緑茶」なのに、なんでこんなに味が違うんだろう。
気になって調べてみると、茶葉の品種や産地だけでなく、蒸し方や火入れ、ブレンドの仕方でも味が変わるらしい。さらに、同じ茶葉でも淹れ方によって味が変わる。
そこで初めて、「お茶って思っていたよりずっと複雑なんだ」と知りました。
特に面白かったのが、水出しです。
お湯で淹れたお茶とは違って、水出しにすると渋みが穏やかで、旨味や甘みを感じやすくなると言われています。
なるほど。
おばあちゃんの家で飲んだお茶がおいしかったのも、ちゃんと理由がありそうです。
しかも、水出しってすごく簡単です。
ティーバッグをボトルに入れて、水を注いで、冷蔵庫に入れておくだけ。
こんなに簡単なのに、ちゃんとおいしい。
だったら、水出し煎茶ってもっと普通に飲まれてもよくない?
ここから、日本茶のことが急に気になり始めました。
ネットで調べてみると、「深蒸し」「浅蒸し」「やぶきた」「被覆」など、知らない言葉が次から次へと出てきます。
調べれば調べるほど、分からないことが増えていく。
これはもう、一回産地に行ってみた方が早いのでは。
そんな流れで、静岡へ行ってみることにしました。


