04|京都では、昼も夜もお茶だった

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静岡の次は、京都へ行きました。

京都のお茶といえば宇治。

……という、かなりざっくりした知識からのスタートです。

実際に歩いてみると、とにかくお茶屋さんが多い。

昔から続いていそうな老舗もあれば、若い人や海外から来た人で賑わっている今っぽい抹茶専門店もある。

「石を投げればお茶屋に当たる」と言いたいところですが、さすがにそれは言いすぎです。

でも、東京にいるときよりもずっと、お茶が街の中に普通にある感じがしました。

そして今回、意外と印象に残ったのが夜です。

入ったバーのメニューを見ていたら、ほうじ茶を使ったカクテルや、抹茶を使ったお酒がありました。

昼間に散々お茶を飲んだのに、夜になってもお茶が出てくる。

京都、すごい。

せっかくなので飲んでみると、もちろんちゃんとお酒なんですが、その奥にほうじ茶の香ばしさや抹茶の風味が残っています。

これがおもしろかった。

日本茶というと、急須で淹れるか、最近なら抹茶ラテくらいのイメージが強かったのですが、

「お茶って、お酒にもできるんだ」

と、またひとつ選択肢が増えました。

ほうじ茶はもともと香ばしいので、甘いものやミルクだけでなく、お酒とも結構相性がいい。

抹茶も同じで、ラテだけが現代的な楽しみ方ではない。

日本茶の飲み方って、まだまだありそうです。

京都に行ってもうひとつ気になったのが、抹茶や玉露のつくり方でした。

調べていくと、宇治周辺では抹茶の原料になる碾茶や玉露など、摘む前に茶園を覆って日光を遮りながら育てるお茶がつくられています。

これを「被覆」と呼ぶそうです。

太陽の光をあえて遮る。

最初は「植物なのに光を遮って大丈夫なの?」と思ったのですが、この栽培方法が、抹茶や玉露らしい旨味や独特の香りにつながっているらしい。

それを知ってから改めて飲んでみると、

「この青っぽい香りって、こういうところから来ているのかもしれない」

と、今までなんとなく飲んでいた味に少しずつ理由が見えてきます。

お茶を勉強し始めてから感じるのですが、知識が増えるとおいしくなるというより、一杯の中で気になるところが増えていく感じがあります。

香りはどうだろう。
旨味はどこにあるんだろう。
これはどうやってつくられたんだろう。

以前なら「おいしい」で終わっていた一杯を、もう少しじっくり飲むようになりました。

京都では、昔から続いてきたお茶の文化と、カクテルのような新しい楽しみ方が、思っていた以上に自然に隣り合っていました。

伝統を知ることと、新しい飲み方を考えること。

どちらか一方ではなく、両方あってもいいのかもしれません。

そんなことを考えた京都でした。